人工知能関連で国内最大の展示会が開催、その裏側をリードさんにインタビュー

岡部憲士氏(取締役 統括事務局長)(左)と浅川温哉氏

もうすでにご存じの方も多いと思いますが、人工知能(AI)関連の企業や研究機関などが出展する「AI・人工知能EXPO」が、6月28日(水)~30日(金)に東京ビッグサイトにて開催されます。

AIのビジネス活用がここまで盛り上がったからには、近いうちにこの手の展示会が開催されるだろうな、期待していた方も多いでしょう。

展示会の概要やオススメのブースといった情報は、こちらの記事をご覧いただくとして、

【予告編】日本初!人工知能だけの見本市『第1回AI・人工知能EXPO』

今回僕らのほうでは、主催者のリード エグジビション ジャパンさんにお邪魔して、開催の裏側について、色々と聞いてきました。

AIのビジネス活用市場というのは、まだまだ黎明期。リードさんにとって、AI関連展示会の開催も初めて。そんな中で、どうやって想定来場者数1万5000人以上の大規模な展示会に仕立て上げていったのか。個人的にも興味あります。

AI関連の展示会、各業界から望む声

――今回「AI・人工知能 EXPO」を開こうとなったきっかけは?

岡部氏:もともと年間170本以上の展示会を開いているので、エレクトロニクスやIT、自動車など各業界の中心人物の方々とつながりがあります。

こういった方々から、ここ2年くらいの間に、AI関連の技術やサービスを集めた展示会があったらぜひ行きたい、というお話をいただくようになりました。

そこで2016年に、日本最大のコンテンツビジネス総合展「コンテンツ東京」の一角に、「AI・人工知能ワールド」というエリアをトライアルで作りました。

会期2か月前に急きょ開催することを決めたのですが、それでもいきなり20社程度出展が決まり、ものすごい反響だったので、これは本格的にやる意味があると判断しました。

「AI・人工知能ワールド」の様子

――そもそも展示会を開こうと決まった場合、どういった準備をするものなのでしょう?

岡部氏:基本的には1年~1年半前から企画調査を進めていきます。

――AIの展示会はリードさんとしても初めての分野になりますが、今回はどういった調査をされたのですか?

岡部氏:AIに限らず様々な業界で同じなのですが、まず業界団体の方にお話を伺ったり、各業界のキーマンの方々に協力を仰ぎながら準備を進めていきます。

「AI・人工知能 EXPO」の場合でいいますと、去年の「AI・人工知能ワールド」で講演していただいた人工知能学会の松原仁会長に色々とご相談させていただきました。そして人工知能学会に後援として入っていただき、様々なアドバイスをいただくという体制を作ったんです。

展示会の準備、AI研究のトップランナーたちと共同で

――開催・運営にあたっては、第1回ならではの難しさというのもありそうですね。

岡部氏:現時点では、我々も含め世の中の人が、「AI・人工知能 EXPO」というものをみたことがないという状態です。そういった中で、この展示会を開催する目的や意義を丁寧に説明し、キーマンの方々や出展企業を巻き込まないといけないので、非常に難しい活動になりますが、それこそが私たちの腕の見せ所ですね。

――未知の領域でもあるので、多くの方々の協力が必要なんですね。

岡部氏:松原先生だけでなく、日本のAI研究のトップランナーの方々に、アドバイザリーコミッティとして入っていただき、セミナーや展示会の内容について、色々なアドバイスをいただきました。

――具体的にはどんなアドバイスだったのでしょう?

岡部氏: そうですね、たとえばクリエイティブの分野に強い先生方から、「人工知能がこれからクリエイティブの分野でどう活用されていくかの講演会を開いたほうがいい」というアドバイスをいただきました。クリエイティブの世界への人工知能の影響が今後大きくなってくるからというものです。

また医療分野やマーケティング分野など、多種多様な分野で人工知能の活用が急増していることを伺い、それぞれの分野のリストを拡充し丁寧に招待券を送るということもしました。

さらにAIを動かすにあたって圧倒的に大事である学習データに関するセミナーも、アドバイスに基づいて設けました。

そういった細かいアドバイスをたくさんいただきましたね。

想定来場者数は1.5万人、さらに来年は3倍の規模に

――AIというと、これまで割とアカデミックな濃いコミュニティが中心だったと思いますが、それをビジネスの世界に開いたらどうなるかというのは楽しみですね。

岡部氏:そうですね、そういう意味ではアカデミックな世界とは補完しうる内容になるのではないかと思います。学会が人工知能の要素技術を深く掘り下げていく一方で、展示会のほうは、実際の生々しいやりとりを含む商談の場を作り上げることがコンセプトです。アジア最大のAI総合展に育て上げていくことが目標です。

――来場者数はどれくらいを想定されているんでしょう?

岡部氏: 3日間で約1万5000人です。これは今回の規模からするとかなりの人数で、当日は歩けないくらいの感じにすらなるかもしれません。ましてやリードの場合、名刺1枚を1人としてカウントする、つまり水増し一切なしの数え方での数字ですので。

講演もかなり大規模で、大きいものだと1500人が入る会場で開催します。会期中の総聴講者数は、5000人は超えるでしょう。展示会と大規模カンファレンスを同時開催することで、AIに関わる方にとっては欠かせない場になると思います。

また出展企業向けのスペースも今回は、募集開始と同時にあっという間に埋まってしまいました。ゆえに次回の2018年は、今年の3倍のスペースを確保し、さらに大規模に開催します。すでに多くの企業から、2018年の出展スペースを確実に確保しようと、出展申込が寄せられている状況です。

――最後に展示会に出展する際のアピール方法と来場者される方へのメッセージをお願いします。

岡部氏:まずは自分たちのお客様と見込み客に招待券と製品情報をきちんとお送りすることが基本中の基本ですね。これをやる会社とやらない会社では成果が全然違ってきます。

毎年全部の展示会でアンケートをとってるんですが、「招待券を送ってくれたブースを訪問しましたか?」という質問に対して、約9割以上が「訪問しました」と答えています。来場者が訪問する優先順位は、

・アポを取ったブース
・次に招待券を送ってくれたブース

となります。だからアポも招待券もやらないと、自分の順番がまわってこないということになってしまいますね。

また、来場の際は、すべてのブースをくまなく見ていただくためにも、2日間、3日間の来場をおすすめしています。展示会場には出会いや発見があふれており、きっとご来場いただいた方のビジネスにお役に立てると思います。

◆第1回AI・人工知能EXPO
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