自動車とやり取りできるチャットボット、テスラ向けにリリース

小売りや飲食、金融など、あらゆる業種でチャットボットが導入され始めている今、自動車も例外ではないようです。

シリコンバレーにあるSmartCarというスタートアップが、電気自動車テスラ向けのチャットボット「TeslaBot」を発表しました。

Facebookメッセンジャーを通じて、テスラに対して様々な質問や指示をすることができるというもの。テスラのオープンAPIを活用しているそう。

実際どんなことができるんでしょうか?

充電やロックなどの基本操作をボット経由で

自分で試してみたいのは山々ですが、テスラを持っていないので断念。一部のメディアが試用した際のスクリーンショットを出していたので、それでみていきます。

ちなみに対応車種はクロスオーバーSUV「Model X」とセダン「Model S」の2車種。

それぞれの世界販売台数は、Model Xが約4万台、Model Sが約17万台ほどなので、まだ使えるのはごく一部の人に限られそうですね。

こちらがTeslaBotの利用を始める際に表示されるパーミッション画面。
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これによると、TeslaBotによってテスラに関する次の項目をコントロールするとしています。

・電力量の閲覧と操作
・ドアのロック状況の閲覧と操作
・自動車の位置情報の閲覧
・自動車の基本情報の閲覧
・車内の温度の閲覧と操作
・サンルーフの状況の閲覧と操作
・クラクションの使用とヘッドライトの点灯
・キーレスドライビング(キーなしで運転できるテスラの機能)の実施

そしてこちらがFacebookメッセンジャー上でのやり取りの様子です(ちなみにボットの名前は「Elon Musk」でした)。
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ユーザーが「Odometer(走行距離)」と入力すると、「47257マイルです」と返したり、「Lock my car(車をロックして)」という指示に答えたりしています。また車内の温度も教えてくれているようです。

さらに「I’m bored(退屈だ)」という入力に対しては、「ネットの縦長動画を再生する時に、私のテレビが90度回転できたら良いのですが」といった、(面白いのかなんなのかよく分からない)返しをしています。

ちょっとした定型的な会話のようなこともできるものの、基本的には充電やドアのロックといった簡単な操作がメインになるようです。

今後さらなる進化も

「え、テスラのアプリでも同じことできなかったっけ?」と思った方、まさにその通りです。

TeslaBotのほうが動作が少し早いという特長はあるそうですが、現時点でできることに大きな違いはないようです。

ただSmartCarのSahas Katta創業CEOは、「これは始まりに過ぎない」と述べています

「機械学習エンジンを搭載しているため、数多くの利用データをもとに学習させていくことができる。さらに今後はSmartCarのプラットフォーム上で、開発者が新たな機能を追加することもできるようになる」。

自動車という文脈の中で、チャットボットがどう進化していくのか楽しみです。

仮に音声操作も可能になれば、まさになつかしのアメリカドラマ「ナイトライダー」的な世界が実現する未来も、そう遠くないかもと思ったり。

ちなみにこのSmartCarという会社。ヒュンダイのハイブリッド車「アイオニック」や、今後発売が予定される電気自動車に搭載されるプラットフォーム向けに、ボットを開発中だそうですので、そちらも近々動きがあるかもしれません。